こんな方におすすめ
- 小学4年生の読書感想文、みんなどんな感じ?
- 夏休みの読書感想文、一向に子供の筆が進まない。。。
- 子どもの国語力がなくて心配。読書感想文なんて書けるの?
今年の夏はWEBライターの仕事もセーブして子どもとの時間をたっぷりと過ごしていましたが
夏休みも終盤を迎え、そろそろブログ記事を書こうと久々にPCと向かい合っております。
今年の夏休み、ついに我が家の息子の宿題に「読書感想文」が現れました。
我が息子(小学4年生)はというと…
- 自ら進んで読書をすることがほとんどない
- 国語力があまりない(文章題をきちんと読まない)
- まともな感想文をこれまで書いたことがない
このような状態でしたが、今年の夏、たったひとつアドバイスをすることで表現力が飛躍的に伸びたのです。
そう思っているお父さんお母さんに情報を共有したくて、この記事を書いてみました。
もちろん小学4年生でなくとも、低学年のお子さんにも参考にしていただけると思います。
息子が今年読んだおすすめの本も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を書いているのは
ぼっちと申します。
2019年からWEBライターをしています。
悩みに悩んで10年以上続けた正社員を退職した後、パート・育児と両立しながらWEBライターの道へ。
その後収入を伸ばし、半年後にパートをやめることができました。
子供を抱えながらの仕事で悩んでいる主婦に向けて、WEBライターや副業の始め方を中心に情報発信しています。
Youtube動画が小学生の読書感想文の大きな壁に…?
今の子どもはYoutubeのような動画を見過ぎています。もちろんうちの息子も。
Youtubeなどの動画視聴が読書することへの大きな壁になっていることは否めません。
動画を観る時間が増えすぎると、どんどん本を読むことから遠ざかります。
動画の方がダイレクトに刺激が伝わりますし、文字を読まなくていいからラクなんですよね。
加速度的に活字離れが進んでいくような気がしてしまいます。
動画好きの息子の傾向
- 内容よりも結果。とにかく結果を早く知りたくて早送りで見ている
- 刺激があるものをついつい見てしまっている
- かと思えば内容のほとんどない動画を無表情で見ている←これが一番やばい気がする…
ただただ惰性で動画を観ている場合は、「見てないよね?消そう」と言って消してしまいます。
観たいわけでもないのに見ている状態って、良くないと思うんですよね。
垂れ流しの映像をただ眺めているのと違って、本を読むという行動はもっと能動的なものです。
やはり頭も使いますし、本を読みながら情景を思い浮かべたり、登場人物の気持ちになってドキドキハラハラしたりする経験は動画とはまた違った楽しさですよね。
Youtubeも面白いものはたくさんありますし、動画ならではのHow toモノやレッスン動画は役立つものもたくさんあります。
しかしダラダラと無意味な動画を見せることには危機感を感じてしまいます。
Youtubeとの向き合い方って本当に難しい!
今回も読書感想文を書くにあたり本を数冊提案したのですが、息子は見るなり「うわッ!字がいっぱい!」と拒絶反応です。
小学4年生の息子のこれまでの感想文いろいろ
今まで息子が学校で書いてきた読書感想文のようなものを見てみると、以下のような文章が多い印象でした。
「〇〇が面白かったです。」
「〇〇と言っていて、すごいなと思いました。」
「〇〇と〇〇が△△をしているところが、とても良かったです」
ただひとつだけ、息子が表現力豊かに書いている感想文がありました。
それは音楽の授業で、クラシック音楽を聴いて書いた感想文でした。
音楽の授業で曲を視聴してその曲から受ける印象や想像したことをそのまま素直に書いていたのですが、それが非常に情景を捉えて良く書けていたんですね。
息子は音楽が好きですから、音楽を聞くと様々な絵が頭の中に浮かぶようです。
今回の読書感想文も、そんな風に書いてくれたら嬉しいところ。
それには息子が、音楽を聴いて楽しくなるのと同じように本自体を好きになってくれないと…ですよね。
なので、まずは息子が好きそうな、お話の世界に入り込めるような本を選ぶ必要があると思いました。
そして、どうすればもう少し豊かな表現ができるようになるんだろう?と考えて、今回は初めてアドバイスをしてみることに。
小学4年生に読書感想文の書き方をアドバイスをしてみました
アドバイスはあくまでも助言であって、文章の内容は本人に考えて書いてもらいます。
文法などにおかしいところがあれば、後で一緒に直そうと考えました。
幸い今年の読書感想文は、原稿用紙に何枚も書くものではなく、ペラ用紙1枚という短いもの。
まずアドバイスをする前に、読書感想文の大まかな構成のようなものを簡単に教えました。
WEBライティングでもPREP法などの構成を活用しますし、大人になってレポートを書く場合は「序論」「本論」「結論」などの構成をまず組み立ててから書きますよね。
小学生も一緒ですが、より簡単にやさしく、例文を交えながら教えてあげると分かりやすいと思います。
読書感想文の構成 | こんなことを書いてみよう |
---|---|
「はじめ」の部分で、本の紹介をする | ・どうしてその本を読みたいと思ったのかを書く ・おおまかなあらすじなどを書く |
「なか」の部分で自分の一番伝えたいことを書く | ・特に心に残った場面、なぜ心に残ったのかを書く ・登場人物の気持ちになって考えてみたことを書く ・登場人物に言いたいことがあったら書いてみる |
「おわり」の部分で今までの文章をまとめる | ・まとめの感想を書く ・この本を読んで考えたことを書く ・この本を人におすすめしたいと思ったら、その理由を書く |
上記の大まかな構成を伝えた上で、息子にはひとつのアドバイスとして
「自分が読んでいて一番感動を受けたところを思い返して、読んでくれる人に一番伝えたいことを一つだけ書こう」
と伝えました。
「ひとつでいい」と強調したのは、たくさん書こうとすると取っ散らかってしまうと思ったからです。
あとは補足として、
「あらすじは詳しく書かなくてOK。もしあらすじを書くのなら簡単に1文で書こう。読んでいる人が(この本を読んでみたい!)と思うような内容で書いてみようね」
とも伝えました。
その状態でまず息子に一人で書いてもらうことにしました。
小学4年生の息子が読書感想文に選んだ本~動物好きにはおすすめ
今回息子が読んだ本は、シートン動物記の中の1作である「オオカミ王ロボ」。この本はお父さんが買ってきてくれたものです。
読書感想文の本はどれにする~?と聞いたら、すかさず「オオカミ王ロボにする!」と答えました。
犬が大好きな息子、オオカミにも大変感情移入して読んだようです。
息子も今年で10歳、小学4年生が読むには丁度良い文字量だと思います。
挿絵ページなどもたくさん入っていて読み進めやすいのか、息子もさほど時間をかけずに読み終えました。
シートン動物記はとても有名ですが、オオカミ王ロボのほかにも様々なお話があります。実話に基づいているので、子どもも興味を持って読み進めてくれると思います。
しかし読んでいる最中に時折パタンと本を閉じて、
「ママ、これはかわいそうで読み進められない」
「はー。。。かわいそうだよ~・・・」
と独りごとのように言っておりました。
動物モノはどうしても切ないお話や悲しいお話がありますよね。
でもその「悲しい」部分だけを切り取るのではなく、その向こう側にある「作者が伝えたいこと」を息子は読み取ってくれるのか・・・
ちなみに私はふわっとしたあらすじは知っていたものの、「オオカミ王ロボ」を読んでいません。
私が読まなかったのは理由があります。
内容をあまり知らない状態で息子の読書感想文を読んでみたかったから、というのと
本を読んでしまうと余計なアドバイスを息子にしてしまいそうだったからです。
さて、ドキドキしながら感想文の仕上がりを待ちます。
小学4年生の息子が書いた読書感想文の「初稿」はいかに…
ほどなくして、「ママ、書けたよー!」と。
読んでみた私はびっくり。
息子の読書感想文の初稿は、私の予想をはるかに上回る出来でした。
息子の「かわいそうで読み進められない」という反応から、「オオカミがかわいそうなお話でした」という内容だけに終始していたらどうしようかな?と思っていたところ…
息子の読書感想文は、作者の意図を読みとり、それを自分の言葉できちんとまとめているような内容でした。
私が個人的に素晴らしいと思ったところは、オオカミが鳴き声を上げているときに、仲間に対する愛情と苦しみやにくしみが伝わってきた、と書いていた箇所です。
私は本を読んでいませんが、オオカミがまっすぐ首を空に向けて、遠吠えのように悲しい鳴き声を上げている情景が浮かんできましたから。
ただ文章に関しては、日本語の文法がおかしい箇所が2カ所ほど。
また、自分の心に残った場面を書くところで「〇〇ページから〇〇ページのところ」と、ご丁寧に本のページ数を書いて説明していたところがありました(笑
日本語の文法がおかしいところは、1文が非常に長くなっていましたので
「文章が長くなると主語と述語が訳わからなくなるから、2つの文章に分けてみようよ」と説明し、一緒に手直ししました。
またページ数を書いていたところに関しては、「読書感想文ではページ数を書くことはあまりないよ。だいたい、感想文を読んでくれている人は手元に本がないしね。」と説明。
「〇〇が△△した場面では~」という風に簡潔に書くよう教えて、直してもらいました。
こうしてあっという間に読書感想文が出来上がり。
読んだ人にも書き手の思いが伝わる、あらすじだけではなく物語の特色や雰囲気が分かる良い感想文が書けました。
少し子どもっぽい表現があっても、自分の気持ちを素直に表現していれば良いと思います。
それに、子どもっぽい文章を書くのは小学生の今だけ。逆に貴重ですよ~!
「かわいい文章だなぁ」とクスっとしてしまいます。
さあ、これで夏休みの宿題をまたひとつ終えることができました!(まだ残ってるけど…)
最後に:小学4年生の読書感想文にアドバイスするなら
今日は小学4年生の息子に読書感想文の書き方をアドバイスしてみたら…というテーマで書いてみました。
動画ばかりではなく、本もたくさん読んで想像力や表現力を身につけていって欲しいな!
国語力は大人になってからも本当に大切ですから、小さい時から習得しておきたいですね。
また小学校も高学年になると、もっと厚い本を読んで長い感想文を書くようになります。今から文章を書くということに慣れ親しんで欲しいです。
細々とWEBライターをしている私からの拙いアドバイス、息子は素直に聞いてくれて本当に嬉しかったですし、感想文の出来にも感動。
息子も文章を書き終えた達成感に、満ち足りた表情をしておりました。
私にとっても夏休みの大切な思い出となりましたよ!
それでは今回のアドバイス内容をまとめて終わりたいと思います。
- まず読書感想文のおおまかな構成を教える(はじめ・なか・おわり)
- 自分の一番心に残ったことをひとつだけ思い浮かべ、そこを中心に書いてみよう
- 読んでくれる人に一番伝えたいことは何かを考えながら書いてみよう
そうそう。noteにも、これに関する雑感を書きましたのでお時間のある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。
それでは本日はここまでとなります。
読んでくださってありがとうございました。