- 子どもが小さいのでどうしても在宅で仕事をして稼ぎたい
- 主婦業のすき間時間を有効活用して収入を得たい
- ずっと在宅で働けるスキルを身につけたい
こういった方におすすめする仕事のひとつに「テープ起こし(文字起こし)」があります。
副業や在宅ワークの人気が高まる中、データ入力やWEBライターなどの仕事にチャレンジしてみようと思っているかたも多いでしょう。
そういった方に、ぜひこの「テープ起こし」についても知っていただきたいと思います。
「音声を聞いて、ただそれを文字化する仕事?」と思われがちですが、決してそうではありません。
「テープ起こし」は、とてもプロフェッショナルな仕事。
在宅で仕事ができますし、年齢を重ねてもずっと続けられます。
私はこの文字起こしに魅力を感じて興味がわき、現在勉強を始めたところです。
この記事を読んでわかること
- テープ(文字)起こしの仕事内容と収入
- 必要なスキルや資格
- テープ起こしが主婦や在宅ワーク初心者におすすめな理由
- テープ起こしの仕事の探し方
- テープ起こしの学習方法
最後まで読んでいただければ、テープ起こしに関する知識や魅力が分かっていただけるでしょう。
この記事を書いているのは
ぼっちと申します。
2019年からWEBライターをしています。
悩みに悩んで10年以上続けた正社員を退職した後、パート・育児と両立しながらWEBライターの道へ。
その後収入を伸ばし、半年後にパートをやめることができました。
子供を抱えながらの仕事で悩んでいる主婦に向けて、WEBライターや副業の始め方を中心に情報発信しています。
テープ起こしの仕事と収入は?【初心者でも在宅ワークが可能】

「テープ起こし」は以下のようにも呼ばれることがありますが、これらは全て同じ仕事です。
文字起こし
書き起こし
音声起こし
聞き起こし
「テープ起こし」とは「音声などを耳で聞いてその内容を文字に書き起こす」お仕事です。
テープ起こしは昔からある仕事で、かつてはカセットテープやビデオテープから音声を聞き取って文字に起こしていました。
そのため「テープ起こし」と呼ばれているんですね。
現在は主に、動画や音声ファイルから聞き取ります。
のちに詳しく説明しますが、テープ起こしは在宅ワークが可能です。
パソコンとネットがあれば出来る仕事だからです。
また気になる収入ですが、主婦が家事や育児を問題なくこなしながらでも7万円~12万円程度の金額が見込めます。
もちろん個人差がありますし、テープ起こしの内容にもレベルがありますのでこれよりも多くの収入を得ることも可能。
実際に仕事をしながらレベルアップしていく人も多いのです。
では具体的な仕事内容を見ていきましょう。
テープ起こしの仕事にはどんな種類があるのか
一体何を「テープ起こし」することで収入を得るのか、気になりますよね。
テープ起こしには以下のようなものがあります。
マスコミ・メディア系のインタビュー・座談会などの音声
官公庁系、会社の会議などの音声
裁判用の証拠音声データなど
Youtubeの動画内容 etc…
テープ起こしの仕事は、多岐にわたっているのが分かりますね。
自分では経験したことのない分野を「テープ起こし」を通してのぞき見するようで、ちょっとしたワクワク感もあります。
受ける仕事によって音声媒体が異なるので、毎回新鮮な気持ちで仕事をすることができますね。
尚、テープ起こしをするライターの事を一般的に「リライター」と呼びます。(ほかにも呼び方は色々とあるようです)
リライターがインタビューや取材の音声を文字化(テープ起こし)して、それを元に雑誌のライターが記事を書いたりもします。
テープ起こしは専門性が求められるので、大変やりがいのある仕事ですよね。
仕事をする中で自分の得意分野を見つけて専門性を高めていけば、収入も上がっていくでしょう。
テープ起こし作業の方法は主に4種類
テープ起こし作業の種類
- 要約
- 素起こし(逐語起こし)
- ケバ取り
- 整文
それぞれどのような作業なのか見てみましょう。
以下の音声データがあるとして、それぞれの方法でテープ起こしをしてみます。
音声例)「えー、あの、わたし、えー、ちょっとたぶんあんまりすきではありませんね。あはは。あー、いや、どっちかっつうと、きらいですね」
「要約」の場合
→ 【元の言葉び要点をまとめたもの】
「私は、どちらかというと嫌いです」
「素起こし(逐語起こし)」の場合
→ 【音声をそのまま全て文字化する】
「えー、あの、私、えー、ちょっと多分あんまり好きではありませんね。あはは。あー、いや、どっちかっつうと、嫌いですね」
「ケバ取り」の場合
→ 【「あのー、えーと」などの無くても意味が通じる言葉を省く】
「私、ちょっと多分あんまり好きではありませんね。いや、どっちかっつうと、嫌いですね」
「整文」の場合
→ 【必要に応じて語順を変えたりして、ケバ取りよりもっと文章を整える】
「私は、あまり好きではありませんね。いや、どちらかというと嫌いですね」
よく雑誌で対談を読んだりしますが、それはケバ取りされているものが多いでしょう。
またYoutubeに出てくる字幕などもケバ取りされていることが多いですね。

テープ起こしって、とても興味深い!
音声認識ソフトに仕事を奪われない?
WEBライティングの業界でも、オープンAIという会社が「ChatGPT」という優秀な文章作成AIを開発してライターは戦々恐々としているんですけれども、テープ起こしの場合はどうでしょうか。
同じくオープンAIが開発した「Whisper」(ウイスパー)。こちらは高精度な音声認識AIです。
早口言葉や聞き取りづらい歌詞なども聞き取って文字にするようですので、テープ起こしも高精度で行うとのこと。
これを聞くと、テープ起こしの仕事なんて無くなるんじゃないか、という考えが生まれても不思議ではありません。
ただ今の段階では、音声認識ソフトだけで正確なテープ起こしができるとは到底思えません。
テープ起こしはただ音声を文字にするだけではなく、「適切な日本語」に校正するという作業が含まれることが多いからです。
言い間違いや遠回りで分かりづらい表現を、話の流れから判断して正しいものに直すような作業が発生します。
ここが、私がテープ起こしをプロフェッショナルだと感じるところなのです。
むしろ、音声認識ソフトが使われるようになって音声入力が今後増えていけば、テープ起こしの仕事は必然的に増えていくと考えられています。
「テープ起こし」が収入を得たい主婦にもおすすめな理由

テープ起こしは主婦におすすめのお仕事です。
その理由をお話しします。
育児をしながら、お家で働ける
「テープ起こし」は主婦の在宅ワークにぴったりなお仕事です。
おすすめできるのは、子どもがまだ小さな方だけではありません。
以下のような方にもおすすめします。
- 子どもが小学校、中学校になっても玄関で毎日迎えてあげたい方
- 通勤などの余計な時間を無くして、仕事と家事・育児をバランスよくこなしたい方
- 歳を重ねても在宅でできる仕事のスキルを身につけて、経済的な自立をしたい方
主婦は何かと忙しいもの。
それでも自立して収入を得たり、手に職をつけることは自身のやりがいにもなりますね。
やりがいを見つけると毎日が輝きだしますから、自然と子供も(お母さん、なんだかかっこいい)って思うようになります。
子供は親が思っている以上に、親の事を見ていますからね。
在宅で無理なく働けて、プロフェッショナルを目指せるテープ起こしの仕事はとても魅力的です。
テープ起こし業界は「優秀な人材」を欲しがっています。
いち早く知識と技能を習得して、テープ起こしのプロを目指してみましょう。
すき間時間を有効活用して働ける
テープ起こしの仕事は、育児や介護、家事の合間に行うことが可能です。
仕事環境、仕事の手順が決まっていますので、突発的に何か別の仕事が入ることはありません。
自分のペースで、仕事をするときはそれだけに集中して没頭することができます。
外でたくさんの人と一緒に働きたいという人には向かないかもしれませんが、一人で集中することが好きな方、誰にも仕事を邪魔されたくない方には本当におすすめの仕事です。
テープ起こし初心者こそ資格やスキルの取得を!

テープ起こしに必要な資格やスキルはあるのでしょうか。
まず資格ですが、特に必要ありません。
ただし、テープ起こしは専門職ですから知識と技能がなければ仕事を受注することができません。
またタイピング能力もある程度必要でしょう。
持っておくと有利な資格や受けておくと良いテストがありますので、次に紹介します。
「テープ起こし技術者 資格検定試験」
テープ起こし(文字起こし)の仕事をするにあたり資格は必要ありません。
しかしこちらの資格を取得しておくと、仕事を受けるにあたってかなり有利になります。
試験を実施しているのは「一般社団法人 音声テキスト化協会」。
この協会は音声テキスト化業務の普及や、技術者(リライター)への就業支援なども行っています。
この資格試験では、テープ起こしの技術や知識だけでなく一般常識や倫理などのレベルも判定されます。
試験の概要
試験日時 いつでも可
試験場所 自宅でもどこでも(ネット環境必須)
受験費用 6,000円
試験に合格したら…
「テープ起こし技術者 資格認定証書」が授与される
ライターとしての認知度が高まる
仕事に有利に働く →「テープ起こし仕事情報サイト」の利用が可能となって、仕事の選択範囲が広がる(※)
※「テープ起こし仕事情報サイト」を利用するには、6回以内に合格して「ボイテックスメンバーズ」に加入する必要があります
「文字起こし技能テスト」
こちらは、一般社団法人文字起こし活用推進協議会が実施している技能テストです。
資格試験ではなく、英語でいうTOEICのように点数で個人のレベルが分かるテストとなっています。
仕事を受注する際「〇回の技能テストで890点以上」などと申告して自分のレベルを示すことができ、仕事獲得に有利に働きます。
テストの概要
試験日時 2023年度は5月と11月の開催が決定している(時間はいずれも午前10時半スタート)
試験場所 自宅など好きな環境でOK(PC必須)
受験費用 5,500円
点数(スコア)の目安
【テストは1000点満点】
600点以上 一般的な文字起こし(テープ起こし)ができるレベル
800点以上 知らない分野なども幅広く文字起こしができるレベル
900点以上 文字起こしのエキスパートとして活躍できるレベル
文字起こし技能テストの学習方法
専用のテキストがありますので、そちらを購入して勉強することが近道となります。
真面目にやれば習得できる知識ですので、ぜひ学習して文字おこし・テープ起こしのエキスパートになってください。


在宅ワークでのテープ起こし|初心者主婦の【仕事の探し方】は2つ

まず最初にわく疑問はこれではないでしょうか。
結論から言いますと、あります。
テープ起こし・文字起こしの仕事はたくさんありますし、個人として自宅で働くという形が築き上げられて確立されています。
ここ最近在宅ワークという言葉もメジャーになってきました。
しかしテープ起こしの仕事はもっと前から存在していて、個人が在宅で働くという土壌が整っているのが特徴です。
テープ起こしの仕事の探し方は、大きく分けて主に「2つ」あります。
クラウドソーシングで仕事を探す
まずはクラウドソーシングで仕事を探す方法です。
クラウドソーシング「ランサーズ」 で「文字起こし」の仕事を探してみました。
ランサーズ⇒「テープ起こし」というワードで仕事検索
仕事案件数 → 約 8,923件 (2023年3月現在) うち、募集中の案件 1件
ランサーズ⇒「文字起こし」というワードで仕事検索
仕事案件数 → 約 1万2,400件 (2023年3月現在) うち、募集中の案件 20件
案件数はかなりの多さですが、この記事を書いた時点で募集中の仕事は20件程度でした。
内容をざっと見てみますと、最近よく目につくのは「Youtube動画の文字起こし」です。
他にも対談動画の文字起こしであったり、インタビュー音声の文字起こしだったりと、興味深い内容の仕事も多く見られます。
時間のある方は ランサーズ に登録して仕事を探してみてください。
初めにも述べましたが、筆者である私も現在「テープ起こし」を勉強中です。
案件を見ているだけで早く仕事をしてみたいなぁ、と思いますね。
WEBライターの記事作成とはまた違った仕事内容で、興味を引かれてしまいます。
ただ、クラウドソーシングは報酬が低い案件が多いのも事実。
さらにクラウドソーシング会社に仲介手数料も取られてしまいます。
本格的にテープ起こしの仕事をしたいのであれば、次に紹介する方法をおすすめします。
テープ起こし(文字起こし)専門の会社に登録して仕事を受ける
テープ起こしの歴史は長いですから、専門の会社がたくさんあります。

1960年代創業の会社もあるんですよ!
医学分野のテープ起こし(文字起こし)や、教育機関専門の会社、裁判所に提出するための原稿作成専門など、本当に様々です。
また最近はオンラインミーティングが盛んですから、そういった案件を主に取り扱う会社もあります。
テープ起こしの勉強をして準備が整ったら、これらの専門会社に登録してみましょう。
正式に登録されるためには、その会社の「トライアル」を受ける必要があります。
トライアル=選考
内容は会社によって異なりますので、登録してみたい会社があれば別途調べてみましょう。
雇用体系は正社員ではなく、ほとんどが業務委託契約となります。
すなわち、フリーのリライター(個人事業)として働くということです。
よって会社は1社だけではなく、数社に登録しているリライターもいますよ。
クラウドソーシングと違って専門性が高まりますので、報酬額も大きいことが期待されます。
こういった会社にスムーズに採用されるためにも、テープ起こしの学習は前もってやっておく必要があります。
前述した資格取得や技能テストで点数を上げることで、選考の際に強くアピールできるからです。
テープ起こし初心者でも在宅で稼ぐことは可能

テープ起こしは専門性が問われる職種ですので、少しハードルが高いと感じたかもしれません。
しかし仕事はなんでも最初は大変で、知識なくしては始めることはできません。
できたとしても、収入を上げていくことは難しいでしょう。
勉強する期間はそんなに長くありません。
通信講座で学べば、たった週に2日/1日2時間の勉強で、約4~5ヶ月で知識を習得できます。
それが一生モノのスキルになるとすれば、やってみる価値は十二分にあります。
学習さえすれば、テープ起こし初心者でも立派に仕事を始めることができます。
最後に:一生モノの「テープ起こし」スキルを習得して、在宅で収入を得よう
テープ起こしは歳を重ねても在宅で行うことができる仕事です。
また世間のはやりに流されることなく、今後も一定の需要が見込まれる専門性の高い職業です。
私が魅力的に感じるのはこの専門性です。
小さい子供がいても、そして子どもが独立してからもずっと自分のスキルで働いていける仕事を見つける。
仕事も人生も楽しんでいくことができたら本当に素敵ですし、私もそこを目指していきたいです。
【今日のおさらい】
- 「テープ起こし」は主に音声を文字化する仕事(専門性が高い)
- 音声認識ソフトの発達でテープ起こしの仕事も増加する
- テープ起こしの仕事は在宅で働ける
- テープ起こしの資格取得やテストを受けて、文字起こし専門会社に登録しよう
- テープ起こしは初心者でも稼げる
一生モノのスキルを身につけて、在宅で収入を得ていきましょう!
最後に、独学でやってみようかな!という方には以下の本と問題集がおすすめ。


それでは本日はここまでとなります。
読んでいただきましてありがとうございました。