最近ブログのお問い合わせフォームから、以下のような内容のメールをいただきました。
質問
文章を書くのが苦手ですが、WEBライターになれますか?
私は「WEBライティングの書き方を知ればどなたでもなれると思います」と答えました。
文章を書くことが苦痛で仕方がない人は「WEBライターになりたい」と思わないはずですよね。
この相談してくださった方も文章を書くこと自体は嫌いではなく、
「お金をもらえるに値する文章を書くことが、自分にできるのか」を不安に思っている方でした。
もちろん私も数年前、そういった不安の中でWEBライターを始めましたので、とても気持ちが分かります。
文章を書くことが苦手な人がライティングをマスターするためには、徹底的にマニュアル化、テンプレ化することがポイントです。
今回は【文章を書くことが苦手な人のためのWEBライティング】について、簡単なステップでお話ししたいと思います。
文章を書くのが苦手な人は「うまく書こう」としてしまう
文章を書くのが苦手…と思っている方は、うまい文章を書かなくてはならないと思い込んでいる場合があります。
うまい文章というと、芥川賞をとるような作家を思い浮かべるかもしれません。
文章の力だけで、その情景が目の前に広がっているかのように表現できる人なんてうらやましいですよね。
これはその人が生まれ持っている感性によるものが大きいでしょう。(=才能)
でも、WEBライターになるにはそういった文才は必要ないと思っています。
うまい文章を書くのではなくて、以下のような文章の「書き方を知れば」良いのです。
読者が知りたい事を伝えられる文章
記事を書く目的がハッキリしている文章
書き方を習得すれば、WEBライターになることは可能です。
文章を書くのが苦手な人は、まず何から始めたらいいの?
まずは文章を書く目的をハッキリさせよう
目的を明確にするには、とりあえず以下の2つを考えるだけで構いません。
誰が読むのか(ターゲットを思い浮かべて)
最終的に誰の何を解決する記事なのか
WEBライターが書く記事は主に、誰でもアクセス可能なWEB上に掲載されます。
様々な悩みや疑問を解決したいと考えている読者が検索窓にキーワードを打ち込み、そこに表示された記事から好きなものを選んで読みます。
そこに自分が求めている答えがない場合は、また別のページを探すでしょう。
この記事を読みに来る人はどんな悩みや疑問をかかえているのかな?と読者の気持ちになって考えてみることは、最初の段階でとても重要なステップです。
文章を書くのが苦手なら尚、情報が大事!⇒まず【興味】を持つことから始めよう
文章を書く目的がハッキリしたら、次はライターの命でもある【情報】を収集します。(=リサーチ)
情報を上手く収集するには、なんといってもその話題にとっかかりを見つけて「興味」を持つことです。
私はWEBライターに興味を持つまで、一切その界隈の情報は頭の中にありませんでした。
ただ一度興味を持つと、身の回りにWEBライター関連の情報がどんどん集まってくるように。
知りたいことが雪だるま式に増えていきました。
これは、興味を持つことによってアンテナが張られるからだと言われています。
とはいえ、WEBライターをしていたら興味の全くないジャンルの記事を書くことも多々あります。
そういった場合は、記事を検索して読みに来る読者になりきってみましょう。
新婚さん向け賃貸の不動産に関する記事を書く場合は、ラブラブの新婚妻(夫)になりきってみます。
夏までに太ももを細くしたい女性に向けて記事を書く場合は、今年の夏に彼氏と初めて海に行く予定がある女の子になりきって情報収集してみましょう。
こうするだけで情報が集めやすくなるのを実感します。
ただ、全く興味がないだけでなく、全く知らない分野の案件は難易度が高いといえます。
例えば私の場合、墓石に関する記事を書いたことが過去にありましたが、とても大変でした。
まず墓石について興味がないので、情報収集のとっかかり(=手がかり)がありませんでした。
また記事作成には墓石やお墓の専門的な知識を必要としたので、情報収集自体がとても苦痛に感じました。
よってWEBライター初心者のうちは、少しでも自分が興味のあるジャンルで記事を書くことをおすすめします。
でも、そんなジャンルを選り好みできるの?
安心してください。
WEBライターの案件は、興味を持ちやすい身近な話題からエンタメ情報など多岐にわたります。
きっと自分に書けるものが見つかりますよ。
なお、情報収集はインターネットからだけではなく本/雑誌/新聞など様々な媒体から行うことをおすすめします。
ネットだけで情報収集をするのは、信憑性を確かめるのに苦労しますのであまりおすすめできません。
情報を集めたら【視覚化】しよう
情報を集めたら、その情報を「視覚化」していきましょう。
手書きのメモでも構いませんが、おすすめは「マインドマップ」です。
マインドマップとは?
イギリスの著述家トニー・ブザンが提唱する思考の表現方法のひとつ
脳内の思考に近い状態で描き出すことで、発想力が高まったり情報を整理しやすくなったりします。
以下は、私が実際に書いたマインドマップです。ブログを書く際には必ず使用しています。
マインドマップの詳しい解説はこちら
【マインドマップ】で思考を見える化!ブログを効率よく作成する方法
情報が集まったら、まずはランダムでも良いのでマインドマップに書いていきます。
マインドマップは画面上にツリー形式で表示されるので、視覚的には「絵」のように捉えることができるのです。
情報と情報が簡単に見比べられることで、あらたな気付きが生まれたりします。
また別の視点からの疑問が生まれるので、ネタが拾いやすいです。
一つのテーマに関してありきたりなものばかりではなく独自の切り口で文章を書くことができれば、WEBライターとして一つ上のステージに行けるに違いありません。
文章を書くのが苦手なら、まずは自分の体験が生かせる案件を
WEBライティングの世界では「一次情報」が重宝されています。
一次情報とは?
その人自身が実際に見たり聞いたり体験したもので、誰にも加工されていない情報の事
これに対して二次情報というものがあります。
二次情報とは、本や新聞・雑誌からの情報であったり、第三者からの伝聞なども含まれます。
もちろん、ネットで収集した情報も二次情報です。
特にネットは二次情報がさらに焼き直しされた情報だらけですから、どの記事を読んでも同じような内容であることも多いですよね。
よってWEBライター案件で自分の体験を生かせるものがあれば、積極的に書いてみましょう。
それが結果的に読者の満足につながります。
文章を書くのが苦手なら、読者に伝えたいことを絞りこむと書きやすい
文章を書くのが苦手なら
読者に伝えたいことをひとつに絞り込む
なぜなら、そのほうが圧倒的に書きやすい上、読者にも強く伝わる文章が書けるからです。
文章を書いているうちに、あれもこれもと手を伸ばしていると結局何を伝えたかったのかがぼんやりとしてしまいます。
書いている本人も、どう文章をまとめたらよいのか分からなくなって途中で投げ出したくなるかもしれません。
よって記事の構成を練る段階で、テーマを絞り込んでおきます。
ダイエットを成功させたい人に「ダイエット方法」をテーマに記事を書くのでは、範囲が広すぎて到底1万文字以内にも収まらないでしょう。
「ウエディングドレスの似合う身体になる!2週間で二の腕を細くする方法」くらいにテーマが絞り込めていれば、記事も書きやすいですしターゲットを記事に呼び込むこともしやすくなります。
文章を書くのが苦手な人ほど「テンプレ」を使おう
テンプレとは「型」のことです。フォーマット、ともいいます。
WEBライティングには「型」がありますので、最初はあまり深く考えずに型に沿って書くと良いでしょう。
まずは「PREP法」という型を使って書いてみることをおすすめします。
PREP法とは?
結論から書き始める文章の型のこと
PREP法は
結論⇒理由⇒具体例⇒結論(まとめ)
の順序で記事を書いていきます。
PREP法の詳しい解説はこちらの記事で
結論を先に提示してもらえるので、読者が理解しやすく読み進めやすい文章の型です。
PREP法の例文
私は文章を書くことが好きです。【結論】
なぜなら、口で話すよりも自分の思いを上手く伝えることができるからです。【理由】
職場の朝礼で気の利いた話をすることは吐きそうなくらい苦手ですが、社内報を書くのは楽しく、社員からの評判も高いです。【具体例1】
振り返ると、小学生の頃から授業での発言よりも書いて伝えることの方が好きだったように思います。【具体例2】
だから私は、今でも書くことがとても好きなのです。【結論:まとめ】
結論を知った上で読み進めるので、内容が頭に入ってきやすくなる効果があります。
WEBライターとしてまずマスターするならPREP法です。
本当に書きやすくなりますし、伝えたいことがきちんと伝えられるようになりますよ!
PREP法のほかにもSDS法やPASONAの法則、AIDMAの法則など、たくさんの型があります。
書きたい記事の内容で使い分けて、最初はとにかく型に沿ってどんどん書いていく事をおすすめします。
文章を書いたら少し時間を置いてから読み返そう
文章を書き終えたら、少し時間を置いてから読み返してみます。理想は一晩くらい置くことかな?
読み返すにあたっては、できるだけ他人になったつもりで、できれば声に出して冷静に読んでみてください。
この時には以下のようなことをチェックして、修正していきます。
- 誤字・脱字
- 話がテーマから逸脱していないか
- 無駄なところはないか(二重表現、くどい言い回し等)
- 1文の長さは適切か(40~60文字くらい)
- 文末の書き方が統一されているか(例:ですます調、だ・である調の統一)
この一連の作業は「推敲」(すいこう)といって、文章をより良くするために行う最後の作業です。
推敲についてはこちらの記事で分かりやすく解説しています
推敲まで終われば記事が完成です!お疲れさまでした。
文章を書くのが苦手でもWEBライターになれます!
今回の記事は、文章が苦手(だと思い込ん)でいるかたに向けて書きました。
私も文章を書くことは得意ではありませんでしたし、今もつい筆が止まってしまうことは日常茶飯事です。
そんな時は今日ご紹介した内容をひとつひとつ最初からやってみると、またスラスラと書けるようになります。
WEBライターは決して難しいものではありませんので、ぜひ書き方をマスターして挑戦してみてください。
それでは本日のおさらいをして終わりにしたいと思います。
- うまい文章は書かなくていいから、上手な「書き方」をマスターしよう
- 文章を書く目的をハッキリさせよう
- まずは書くテーマに興味を持とう
- 情報を集めたら視覚化してさらに深堀してみよう
- 自分の体験(一次情報)は貴重
- テーマ(伝えたい事)を絞り込むと書きやすいし、伝わりやすい
- PREP法などのテンプレ(型)をどんどん使おう
- 冷静な気持ちで読み返して文章をより良い内容に仕上げよう
こういったWEBライティング力を短期間でレベル上げしたい人は、プロに学ぶWEBライター講座がおすすめ。
「たのまな」のWEBライティング講座はこれからWEBライターを目指す人にもぴったりの講座です。
本日はここでおしまいです。
読んでいただいてありがとうございました。